連載形式で綴る家づくり進捗報告の第6回「ログハウス風の家の木の温もりに憧れて」です。
これまでは時系列で記事にして来ましたが、ここからは同じハウスメーカー・工務店のものをまとめて記事にして行こうと思います。
ここではエイ・ワンのログハウス風の家づくりに心惹かれ、見積もりまでお付き合いして頂いた時のお話をまとめました。
前回のがけ条例に関するエイ・ワンの見解も併せてご報告しております。
前回までの家づくりの進捗報告
- 第1回「家づくりプロローグ」
- 第2回「夢が広がる平屋づくり」
- 第3回「奇跡のような出会い」
- 第4回「コロナで進まぬ家づくり」
- 第5回「がけ条例と擁壁問題」
第6回「ログハウス風の家の木の温もりに憧れて」
ログハウス風の家
私たちはブリアールで家を建てる事となりましたので、外観は南欧風に仕上がります。
それでも内装はどうしても西海岸風にしたい!と、ブリアールながらも西海岸風を目指した家づくりをしています。
西海岸風にこだわる詳しい理由は、またこだわりポイントとして記事にまとめますが、西海岸風は木を使ったインテリアが多いのが特徴なんですよね。
そこに大変惹かれたのです。
二人とも木が好きだから。
エイ・ワンに興味を持ったのも、旦那さまが外観は普通におしゃれな家なのに、中がログハウス風の家を建ててくれる所があるよ…と教えてくれたから。
旦那さまの情報を元に、二人でホームページを確認してみると、家の中が無垢材でいっぱいの部屋の写真が。
床のみが無垢材のプラン、天井と床が無垢材のプラン、そして天井、壁、床と全て無垢材のプランと三通りのプランがあるここでは、家の中全部が木に囲まれているログハウスのような内装の家を建てられるんです!
しかもホームページで建築事例として紹介されていた家の中に、かねてより気になっていた素敵な平屋の写真を発見。
「あの家もここで建ててたんだ!」と思わぬ発見に嬉しくなりました。
…というように、内装全体をログハウス風に無垢材で作る事も可能な上に、外観も好みだった事もあり、早速お話を聞きに行くことにしました。
エイ・ワンは事務所のみで、モデルルームはなしという事は事前にホームページで確認済み。
それでも私たちの拘りを叶えてくれるのか、いくら位で実現可能なのか、まずはお話を聞きたいと思ったのです。
いきなりOB見学会
お話が聞ければそれでいいと言う思いでお邪魔したエイ・ワンの事務所。
既に事務所に本格的なログハウスが。
その日はそのログハウスの中で、お話をする事となりました。
そのままそこでお話を聞いて終わるのかと思っていると、担当の方がどこかに電話を始めたのです。
そうして電話が終わると、「近くに家で建てた家があるので、二軒ご案内します」と。
「えっ?見学の予約してないのに大丈夫なんですか?」と驚いてしまった私たち。
エイ・ワンではモデルルームがないため、事前にOB見学の予約を取る事ができるのです。
それでも一度もお話を聞かないままでは…と思い、まずはお話を聞き、その後改めてOB宅訪問に申し込む予定でした。
更には新たに家を建てると、入居前見学なども随時開催してくれているとの事で、そちらもタイミングを見計らい参加させていただこうかな?と思っていたのです。
そんな訳で急遽見学できるという有り難い展開に。
スピーディーに話が進んで、なんだかびっくりしつつも、木の温もりや香りを体感できるのは、とても楽しみでしたので、ワクワクする気持ちでいっぱいに。
そうして担当さんの車に乗り、すぐ近くにあるOBさん宅に訪問。
そのお宅はエイ・ワンのパンフレットの表紙にもなっているリビングのあるお宅でした。
掘り出し物のいいキッチンが、タイミングよく手に入ったから入れられたんだよと、見せて頂いたキッチンもパンフレットで見た事のあるもので。
とても立派で色も可愛くて、すごく素敵でした。
何より入った瞬間の木の香りに驚かされました。
建ててから随分経っているようですが、無垢材を使って家を作ると、いつまでもこの木の香りに包まれる事ができるんだ…と大変感動しました。
そうして一軒目の平屋の見学の後、更に社長の息子さん宅の二階建てを見学させてもらうことに。
こちらは床と天井のみが無垢材で、壁は社長の息子さんご自身で漆喰で仕上げたんだとか。
木の天井と床に白い漆喰の壁は、とても素敵でした。
そして壁が無垢材でなくても、十分木の香りを堪能出来たのです。
また見学しながらお話を伺っていると、リアルウッドの見学の時に見かけて、その住宅地の中で一番好みの外観だったお宅も、なんとエイ・ワンが最近手掛けたものだという事も分かったのです。
外観も好みだし、木の温もりと香りも素敵だし。
床暖房が使えれば最高なのに…と思いましたが、搭載出来ない事はないけれど、電気代が5万くらいかかるからとても使えませんよとの回答でした。
建築地確認
リアルウッド、一条工務店に続き、エイ・ワンでも建築地確認をして頂きました。
見積もりを出すまでは、どのメーカーも無料で対応してくれます。
エイ・ワンに関しては、無料の範囲がしっかりとカタログにも記載させておりました。
私が実際にお世話になった二社との比較になりますが、面談の回数が1回まで無料との事で、その辺りは他社より少ない印象です。
面談の回数を決めておく事も、ローコストであれだけの家を建てるための秘訣なのかも知れません。
エイ・ワンではこの建築地確認は、担当してくれた方の他、社長の息子さんも来てくれました。
息子さんが一級建築士の資格をお持ちという事で、立ち合ってくれたのです。
その時、アンケートのような冊子を渡されました。
そこの質問の答えて、後ほどFAXで送る事で、面談を多数行わなくてもお客さんの希望を把握できると言う工夫かな?と思えました。
こちらも原本が残るので、自分たちがどんな希望を出したのかが、手元に残るのも有り難いです。
また私たちは旦那さま家族の暮らす母屋の増築も希望していました。
その部分に関しても、請け負ってもらえる事になったのも有り難かったです。
がけ条例に関しては、エイ・ワンもリアルウッド(ユニバーサルホーム)と同じ見解。
崖から少し離して擁壁をつくり、そこから更に離して家を建てるというものでした。
つまり、リアルウッドもエイ・ワンも一条工務店も、同じくらいの位置に家が建つにも関わらず、一条工務店以外は擁壁が必要という見解になった訳です。
ただエイ・ワンに関しては、確実ではないので『要検討』となっていました。
ですので、実際に契約の運びとなった場合、しっかりと測量を行い、その結果必要なしとなる可能性はあるのかな?と思います。
リアルウッドに関しては、確実に必要という見解でした。
エイ・ワンの印象
こうして突然OB見学会をしてくれたエイ・ワン。
最初の印象はスピーディーだなというものでした。
実際に間取りや見積もりが完成するまでの時間も、かなり短期間でしたし、それまでの打ち合わせの回数も、圧倒的に少ないのが印象的でした。
他社は何度も足を運び、何度も話をしてから間取りの図面や、見積もりが出たのですが、一度きりの打ち合わせで間取りと見積もりが出来てしまったのです。
当然その前に建築地確認はありましたが、すごくスピーディーでした。
またリアルウッドと一条工務店に比べて、自社のアピールが少ない印象も。
これもここの特徴なんだと思いますが、内装がログハウス風に仕上がるメーカーは大変めずらしいと思います。
その珍しさもあり、既に訪問するお客さんの殆どが、ログハウス風の内装に憧れている人ばかり。
なので敢えて訪ねて来たお客さんにアピールする必要がなかったのだと思います。
逆に私たちのように、他社と比較して決めようという方は少ないようです。
やりたい事を伝えた時の反応も、工務店の強みで、何でも希望通り施工してくれる自由度の高さもあり、どれも「出来ますよ」と軽く返事をしてくれました。
リビングの土間、壁を石膏ボードのまま引き渡して欲しいなど。
最近どこのメーカーも数値をしっかりだして、自社の気密性の高さをアピールしているのに対し、エイ・ワンは無垢材なので冬は温かいですよ…という感じ。
担当の方の話でも、数値を打ち出して気密性をアピールしたりはしていないとの事。
気密性を求める人よりも、木の温もりやログハウス風な内装を求めるお客さんばかりなんだと思います。
それほどに、内装がログハウス風になるというのは魅力的だと思いました。
またその魅力的な家を、比較的ローコストで手にいれる事ができる事も、エイ・ワンの強みだと思います。
そしてローコストという部分を売りにしている事もあり、実際に頂いた見積もりもしっかりローコストで作ってくれていました。
偽りなしのローコストなのも、大変好印象でした。
見積もり完成
こちらに関しては二度見積もりを出してもらう事となりました。
…というのも、建物本体価格が1500万くらいでお願いしたいとお伝えしたのが、総額が1500万と認識されてしまったのがそもそもの原因だったようです。
また私たちの希望に関してヒヤリングしてくれた方と、実際に間取りの図面を作ってくれた方が別な方で、ちゃんと伝わっていなかった事も原因のようでした。
改めて問い合わせをして、今度は図面を引いてくれる方と直接お話をする事になりました。
すると目の前で図面をどんどん直してくださるのです。
ここはもっと広くと伝えれば、そのエリアを広げてくれて。
突然やっぱり二階に収納部屋をつくりたいと言えば、その場で作ってくれるような感じに。
そうして出来上がったのが、こちらです。
最初は一階の4帖の洋室がありませんでした。
LDKもこんなに広くなく、土間を少しつくり、そこに犬2匹、猫1匹という感じの造り。
更に収納用の部屋を設けていなかったので、収納も最低限。
正直、どうやって暮らしたらいいのかな?という仕上がりでした。
所がこうして大幅に手直してして頂いた事で、猫部屋の確保も出来、驚く程広い土間スペースも確保。
ウッドデッキに関しては、後から自分たちでつくる事になっていたので、カバードポーチのように屋根だけ張り出して作ってもらうというお話で図面を作って頂きました。
その外観はこんな感じです。
かなりサーファーズなカバードポーチになったかな?と満足の仕上がりでした。
室内は広い土間と、梁が見える天井。
天井は無垢材で、床も無垢材。
壁は自分たちで漆喰を塗りたいと希望したので、イメージは漆喰が塗れている白い感じで作って頂きましたが、引き渡しの段階では石膏ボード。
土間からキッチン方向に向かって、勾配天井になっており、キッチの上には二階が。
当初小屋裏を希望しておりましたが全てのメーカーさんに、夏は熱くて入れたもんじゃないし、使い勝手は良くないので、別に収納部屋を作る事をオススメします…とのアドバイスを頂いたから。
実際にロフトのある家のOBさんにお話を伺う機会も頂きましたが、3年住んでいても引っ越しで物をおいた時以外足を踏み入れた事がない…とのお話でした。
以上のように2000万円くらいの予算で、ここまですごい家を作ってくれるという見積もりに、とても住みたくなりました。
欲を言えば猫部屋はもう少し大きい方がいいな…とか、脱衣所エリアが狭いと洗濯物が干せないな…など、若干の不満もあるものの、そういう点は契約後の話し合いの中で詰めていけば解決できるものだと思いましたので。
それでも一条工務店に決めたのは、やはりなんと言っても床暖房。
どうしても床暖房は諦めきれなかったのです。
ペットと暮らす上で、安全で快適な暖房は、私たちの中では床暖房だったのです。
…と床暖房を搭載可能であるが、コスト的に使用が難しいとの見解のエイ・ワンでしたので、残念ながら契約には至りませんでした。
ですがとても素敵な家を建ててくれるメーカーさんだと思いますので、周りの人達には声を大にしてオススメしたいなと思っています。