連載形式で綴る家づくりの進捗報告。
第1回「家づくりプロローグ」は家をつくる事になった経緯をまとめたいと思います。
第一回「家づくりプロローグ」
DIYとの出会い
私の彼は出会った当初からDIYが趣味で、沢山の道具を持っているし、家具も自分で作ったりしている人でした。
いろいろなものへのこだわりが強い体質の私は、この家具がもっとこうならいいのに…と思うものの、DIYは選ばれた器用な人たちの楽しみで自分とは違う世界の出来事と思い、こだわりの気持ちを持て余していました。
でも彼と出会った事で世界が広がったのです。
不器用で何も出来なかった私が、彼の趣味に参加するうちに、DIYが出来るようになり、DIYが好きになったのです。
以来、よく二人でDIYに励んでいました。
しかも初心者の私を捕まえて、彼は大胆にも実家にある自分の部屋の改装に着手。
私の最初のDIYはこうして部屋の改装という、大変大掛かりなものとなったのです。
壁を壊し、床を剥がし、天井も剥がし新しくする作業。
出来るのかな?とビクビクする気持ちは、作業内容の大胆さにかき消されて行きました。
壁は断熱材を入れ、石膏ボードで覆い、漆喰で壁を塗り、腰壁を施す。
床は調湿剤や防水対策を施し、断熱材を入れて合板を敷きその上にフローリングを。
天井も断熱材を入れて石膏ボード、そして天井用のクロスで仕上げました。
初心者が体験するには、なかなかの内容。
でも幸いDIY慣れしている彼の指導の元、いつしか作業も楽しめるようになっていたのです。
そうして完成した部屋は、写真のような感じにできあがったのです。
いつか家を作ってみたい
初心者ながら、部屋の改装を無事に成し遂げてしまった私たち。
DIYには慣れている彼も、実はあの作業が初の改装作業だったそうです。
そんな大仕事を終えた私たちに、彼のお母さんから新たな依頼が。
今度は彼の実家のキッチンの改装を頼まれたのです。
こちらも彼の部屋の改装と同じように作業を勧めました。
壁を剥がし、壁に断熱材を入れ、石膏ボードで覆いクロスを貼りました。
大仕事を成し遂げたように書かせて頂きましたが、あくまで初心者。
私の主な仕事は彼のサポートでした。
それでも最初は何かを手渡すだけだったものが、インパクトドライバーを自分で使って作業するまでに上達したのです。
出来なかった事が出来るようになっていく。
そういう過程は大変楽しいものでした。
難しそうに思える事でも、調べて実践すれば案外出来てしまうのだなと。
そこからです。
いつか家を作ってみたいね…という事を二人で話すようになったのは。
それでも全く考えてもみなかったのです。
趣味として、ちょっとした小屋くらいを建ててみるのかな?と思っていたので。
まさか一緒に暮らす家を想定していてくれたなんて、ここでは全く気づかなかったのです。
書籍購入
そんなDIYな日々を過ごす中、二人で本屋さんへと行ったときに、家に関する本を購入。
内容は新築を購入と言うよりは、少しでもセルフビルドに近いものを選びました。
いつか家を作ってみたいね…という夢。
それはセルフビルドでいつかやってみたいというもの。
けれど家の基礎の問題などを考えると、全てを素人が個人でやるのは難しいと気づきました。
何より基礎は家を建てる上での大事な部分。
だからこそ、専門家の力を借りて作って行こうと考えました。
そんな中、まるっきり業者に任せきりというだけでなく、自らも参加しつつ家づくりをすすめる手段や費用について書いてある本を選んだのです。
でも、まだこの段階でも彼の趣味の一環だろう…と思って居たのです。
購入した書籍
最初に選んだのはこの本でした。
タイトルに惹かれたからです。
家を建てよう!と思うと、建てる事がゴールのような気分になってしまう。
けれど完成した所からが始まりなのかもしれないと思わさせてくれる本でした。
この本の中で土間が採用されていた事から、土間に興味を持ち始めるようにもなりました。
また家の空間をフレキシブルにする事で、家族構成や家族の成長に合わせて、自由に変えていく様子もとても興味深く読ませてもらいました。
次はこちらの本。
実際の家づくりに役立つ知識が紹介されていました。
工務店とハウスメーカーとの見積もりの違いなども説明されていて、そのあたりは大変役に立ちました。
見積もりは見積もりで全て同じだと思っていたので、違いを理解した上で読み比べる必要があると分かっていると、実際にどこにお願いするのかを選ぶ際に、大変助かると思います。
ただやはり情報は新しいものの方が安心ですので、もっと最新のものを探した方が良かったかな?と思う所はあります。
プロポーズ
購入した本を興味深く読んでいた彼。
有益な情報が書かれていたと教えられ、私も嬉しくなりました。
いつか実現したらいいねと。
私もお手伝い出来たらいいのにと。
今まで同様、彼の家のお手伝いのつもりで話を聞いていたのです。
そんな風に考えていた頃、彼からプロポーズされたのです。
私の人生、誰かとお付き合いするという段階で、既にそれはゲームの中だけの事だと思っていました。
そんな私に彼が居ると言うだけでも奇跡なのに、まさか結婚出来るなんて!
その時に話してくれたのです。
彼の実家の2つある家の一つを建て直し、そこでペットたちと5人で暮らそう…と。
そうして私達家族の【こだわりの家づくり】がスタートしたのです。
そしてこの時は知らなかった事ですが、実は家を建てる事は彼の高校の頃からの夢だったそうです。
しかも平屋を建てるんだ!平屋は贅沢なんだ…というような事を家族に話していたとか。
そんな話を最近お義母さんから聞いて、「ずっと温めていた夢が叶う瞬間に立ち会えるなんて素敵な事だな」と、なんだかとてもうれしくなりました。
私も「輸入住宅を建てたい」という夢がありました。
今回建築を依頼したのは一条工務店です。
輸入住宅を扱っているメーカーではありません。
ですが、ブリアールという商品を選んだ事で、まるで輸入住宅のような外観の家を建てられることに。
目指すはサーファーズハウスですので、どこまでブリアール感が出るかは、今の段階では分かりません。
それでもワクワクする気持ちでいっぱいです。
そんなワクワクと共に、家づくりの流れが伝わるような、誰かの家づくりのヒントになるような出来事を記して行けるよう願いながら、書き綴って行きたいと思います。
この先の家づくり進捗報告
- 第2回「夢が広がる平屋づくり」
- 第3回「奇跡のような出会い」
- 第4回「コロナで進まぬ家づくり」
- 第5回「がけ条例と擁壁問題」
- 第6回「ログハウス風の家の木の温もりに憧れて」